2022-10     index

2022-11

10月31日
 サシバが終わっても、サシバの丘をうろついています。年齢が進むと、行動範囲は狭くなりますね。テリトリーは半径10キロもないのではないか。
   
   M・ヒヨドリ
 今日は補虫網代わりの魚とり網を担いで、蝶を調べに怒田にやって来ました。捕まえたつもりでも、網は空っぽで、反応の悪さに笑い出したくなるほ程ですが、図鑑と見比べながら、名前を決めるのは、鳥同様楽しい作業です。蝶は一度取り損なっても、しばらくすると戻って来ますので、その点気が楽です。
 まあそれにしても、お婆さんが網を持っていると、全員が全員、声を掛けるか、笑いながら通ります。
   
   H・ミサゴ
   
10月30日
 
ここは昔桜井村と言ったようで、その村の歌が散歩道に掲げられています。それによれば、豊かな自然を糧に、額に汗して農に勤しみ、命を輝かす生活が営まれていた事がしのばれます。
    

「見はるかす田の面に足穂満ち溢れ土を耕すものに命合り(四番)」
 最近は、鳥も少なく、面白みはありませんが、護岸されない川べりを歩く楽しみがあり、毎日時間があれば歩きます。しかし年々田はアワダチソウや鉄道草が茂り、急ぎ足で通り過ぎる事が多くなりました。
    
   散歩道
 雨で濡れたり、風で飛ばされたりすると、自治会のおじ様は再び新しい紙を貼ります。余り読んでいる人はいないように思いますが、貼らずにはいられないのかと、おじ様の気持ちを推し量る事が多くなりました。

 

10月28日
 川面に浮かぶカモ全員が飛びました。ばらばらに浮かぶカモ達はまるで申し合わせたように、次々に飛び立ちます。こんなに静かに歩いているのに、こうですから、警戒心だけではなく、これはもしかしたら、飛行訓練の一部なのかもしれませんね。何もしないよ、ごめんごめんと謝りながら歩きますが、呆れる程大袈裟に逃げますので、最後は知らんぷりを決め込みました。
   
   H・ノビタキ
 その中に1羽のハシビロガモが混じっていて、どうも皆に嫌われているようなのです。ヒドリガモに付いて行こうとすれば逃げられるし、カルガモは嫌がって飛び去るし。エクリプスなのでまるで雑巾を被った様な見た目です。見にくいアヒルの子は嫌なんでしょうか

   
   
H・ミヤコドリ・河口
10月27日
 アオジが来ました。大口公園の桜の木に止まっていましたが、人の気配で飛び去ってしまいました。何と綺麗な、稲穂に負けぬ黄金色でした。すっかり少なくなってしまいましたが、北に帰る道筋の大口を忘れずにやって来てくれた事に、ほっとしました。
   
   M・キビタキ
 酒匂川上流は浚渫工事の最中で、水が止められ、鳥はカラスとアオサギ以外見られませんでした。300羽のカラスですから、それは凄かったです。
 いつもなら北からのオオカワラヒワが大きな群れを作り、アワダチソウやセンダングサに取りつくや、慌ただしく飛び出す、まるで砂嵐のような光景がこの時期見られますが、今年はいまのところ50羽を越えません。遅れているんでしょうか。故郷でも、黄色が目立つカワラヒワが今年はやって来ないので、雑穀の被害がないと話していました。
   
   M・メジロ
 今年も葦の中から、ヒクイナの声が聞こえました。小さいながらも、鳴き続け、帰りにもその声がありました。
 
10月26日

 朝から雲一つない青空でしたが、昼には海側に白雲が湧き、青空も幾分灰色味を帯びて来ました。雲がひと時もじっとしていないのは、サシバで充分承知していて、この変化を見ているだけでは、面白いのですが、サシバには困リます。ただ雲が都合の良い時もあるんですよ。雲をバックにやって来た時の数え易さと言ったら・・・。
     
     O・エナガ
 かつてサシバの観察に来られていた90歳になる先輩に今年は数が少なかったと話しましたら、即座に雲の上を行ってますよとあっさり言われました。
 以前と大いに違うのは観察時の気温の高さですね。そうなれば飽和水蒸気量も増加し、雲ができやすく、しかも低い位置での雲となり、サシバはその上を難なく移動出来ます。
       散歩道

 この問題点の解決には移動前の旋回時に数えてしまえば良いのではないかと、近々旋回場所の下見に行ってみようと思っています。気候変動なのか、何やら難しい時が来ているようです。

10月25日

 どうりで寒い訳です。散歩に出ましたら、富士山が裾まで真っ白でした。
 カルガモが増えました。何にもいなかった川面が、小さなグループが幾つも浮かんでやっとそれらしい景色になりました。中にヒドリガモやマガモも混ざります。まだ2羽ですが、バンもやって来て、茂みを探す楽しみが増えました。
 昨日車検のため出かけましたので、ソーラー施設まで歩いて見ました。目的がなくなると、見慣れた里山の風景も細部に目がいきます。
      
   
 車検は毎回この時期ですが、鳥の姿は全くありません。ジョウビタキが多い印象がありましたが、この里にはまだなのでしょうか。きっとひっそりと何処かで様子を見ているのでしょうね。
 庭でしばらく見ないので、移動したのかと思っていましたら、梢の先に止まって居たものが、慌てて奥に潜ったのを見て、中々警戒をとかなかったのを思い出しました。
 国重要文化財

 サシバが終わるとこの里山を下りて来ます。どうして出ないのだろうとか、何処を通っているのだろとか、車中で反省らしき事を話しながら進みますが、途中この埴輪の写真が目に入ると、何故か切り替えが出来、また頑張ろうと、明日への望みが湧いて来ます。

10月20日

 いよいよ今年も来ました。ジョウビタキの雄が尊徳生家の生垣から、足音に気付き、隣りの茂みに飛び去りました。待っても出て来ませんでした。もう少し経てば安心して出て来ますね。
         m・ジョウビタキ        
                
 柿の実と彼らの色がそっくりで、何処にいるか分からない時がありますが
今がそんな時です。
 
ジョウビタキと同時にアサギマダラもやって来たようです。今年はアカボシゴマダラばかり目につき彼らを見たのはふわふわと大空を飛ぶ1頭だけでした。
        m・アサギマダラ
10月19日
 10月も20日になると、決まってニュウナイスズメが栢山に現れました。県内で唯一、何故この水田地帯に現れるのか、考えれば不思議なものです。要定川沿いには幾らでもこのような水田がありましたのに。
      青パパイア?
 今さらニュウナイスズメでもありませんが、サシバが落ち着きましたので、要定川の源流まで歩いて見ました。川は細くなったり太くなったり、道路の下に潜ったりしながら、流れを止めず、源流近くという開成まで辿り着きました。そこはなんと、後半のサシバが旋回したり、通過したりする場所で、思わず空を見上げました。あー、この景色を見ながら飛んで行くのね。
 しばらくサシバで歩きませんでしたから、それも考慮し、長めに歩きましたが、さすがに25000歩は多過ぎました。ただ源流はちょっと分かりませんでした。
   
    O・モズ
10月18日

 サシバの切り替えが出来ぬまま、酒匂川調査に出かけました。カモが来て、ジョウビタキでも来れば、おのずと川を向くのでしょうが、相変わらずいません。アオサギもダイサギも僅かですし、小さな動くものがいません。チョウゲンボウがカラスの集団に飛びかかって、のんびりしていたカラスが慌てて散り散りに逃げたのや珍しくカイツブリが1羽潜っては出たりを繰り返しているのを見て終わりました。
    
 先日送って頂いた写真はカワウかもね。今日も大きな鍵を作って移動していました。対岸の葦原からヒクイナの声が聞こえました。昨年も今頃でしたね、声を聴いたのは。繁殖しているのでしょうか。
    
    す・ムナグロ
  
 
10月15日
 お使いの帰り酒匂川に寄ってみました。まだカモ類の姿はありませんが、例のカラスが100羽以上中州でぼんやり、ぐたぐた?していました。この中州ももう少しチドリなどが動き回っていれば、楽しいのに・・・。
     
 あのソーラーが丘陵地にくっきりと浮かんで見えます。あーあそこであれこれ悩んだり喜んだり・・・。どう見てもソーラーが無ければサシバは渡らないよねーと独り言を言いながら、しげしげと眺めました。
 若くはないと実感するのはこんな時です。春と秋の渡りに酒匂川の後背湿地として休耕田を借りる事でも、かつては必ず交渉に出かけたものなのに、いつまで出来るかなーと今は足踏みします。イイじゃないの、2年でも3年でもと言い聞かせますが、体が動きません。これが年を取る事なのね。
   
   
え・イワヒバリ
10月14日

 サシバの観察が終わり、戻って参りました。この夏は暑くて、冷房の中でごろごろしてましたので、急な野外活動は、中々大変でしたが、そこはサシバ。次第に強力な魅力に引き込まれ、朝が来ればOさんを乗せ、赤田へと向かう日々がひと月続きました。
    
    す・ノビタキ
 しかしながら、結果はなんとも思いもかけないものとなりました。昨年あたりから後半の出が悪いとは意識していましたが、今年はそれを上回るような減少となり、今もって受け入れ難い状況です。かつて矢倉岳に至る手前の地点で観察していた方からも、もう1羽も見られないと聞き、何かが起きているのだろうと心配しています。
 さて今年から随時他の観察地点の情報が入るようになり、待つ姿勢での観察となりました。正直これには慣れませんでした。長い事探して探して記録する調査が流儀でしたから、無理もありません。おそらく性格もあるのでしょうね。
 しかしこれは渡り鳥ですものね。地図上に鮮明な軌跡が描けるとすれば、これは得難いものです。今後は新な軌跡を探し出して、公園に続くサシバの道を探し出してみたいと思っています。
   
   え・ハチクマ・白樺峠
  
10月5日
 サシバの観察が天気が悪くお休みですので、いつもの散歩道を歩きました。
稲刈はほぼ終わり、川べりの芙蓉の花も満開を過ぎ、すっかり秋が進んでいました。カルガモの中に1羽のコガモが混ざるのも、秋を感じさせます。
 座ってばかりの調査ですから、あっという間に足が弱っているのですね。歩くと体が揺れます。サシバが終わったら、またまた歩いて真っ直ぐ歩けるようにしましょ。
 30羽のヒヨドリが明神岳に向かって飛んで行きます。こちらはピヨピヨ鳴きながらですので、下を向いていても分かります。しかしこの群れもあっという間に白雲に入ってしまいました。この雲の中は光が無く真黒で何も見えないと、パラグライダーのお兄さんが話していました。サシバの動揺をおもんばかった瞬間でした。
 バンはまだ見えませんでした。もう狙われることがないね、良かったね。
      
     Oコアオアシシギ・セイタカシギ
 

                                            

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