2024-3     
2024-2
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3月30日
放水の影響を見に、今日は左岸に向かいました。どうやら全面冠水ではなく、低いと
ころのものがやられたようでした。橋下の鳴き続けるイカルチドリは多分駄目だった
のでしょう。コチドリも巣があるようで、早くもカラスが来ていました。まだまだ賑
やかとはいきませんが、少しづつ繁殖も増えて行くと思います。コアジサシがやれそ
うな中州はありませんでした。
足柄桜は左岸の畔の脇に結構植えられ、周辺に甘い香りを届けながら、花の終わり
をむかえていました。背丈の低い黄色い園芸種の名を知らぬ水仙も強烈な香りを放っ
ていて、余りの強さに素通りするのは困難でした。
橋桁にはイワツバメの巣があり、30羽程が出入りしていました。巣は古いものに重
ねるのでしょうか、ヒョウタンの様な、串団子の様な巣がありました。中の雌に間を
置かず運ぶ雄の機敏な動きにしばらく目が離せません。ただこの橋の下は何故か羽虫が多く、ヒヨドリもやって来て反転しながら餌をとっていました。
3月29日
激しい雨とは聞いていましたが、これ程とは思いませんでした。窓を叩き、大きくガ
ラスを揺らします。この雨は上流のダム湖にも影響があったようで、朝からサイレン
が鳴り通しです。中州で抱卵中のイカルチドリもイソシギもこれではまた初めからや
り直しでしょうね。
       
気候変動のせいかどうかは分かりませんが、コアジサシの営巣前のダム放流は余り記
憶にありません。もしかしたらコアジサシの繁殖ばかりに目が行っていたせいかな?
ヒヨドリはどこか近くに巣を決めたのでしょう。1羽だけがやって来て、この雨の
中、キヅタの実を夢中で頬張っています。熟し始めましたので味は良いと思います。
3月27日
買い物がてら、仙了川から洞川に回ってみました。ツグミの数がめっきり減りまし
た。今回見られたのは、ヒドリガモ20羽、オオバン、2羽で餌をとるムクドリ、慌
てて葦に隠れるアオジ1羽、ジョウビタキの雌、そして繁殖中のモズ。雨を挟んで景
色が大きく変わりました。
洞川や狩川の一部に葦原が広がり、楽しいですね。刈られても、河床を削っていませ
んので、季節が来るとまた自然と葦原が出現し、生き物が棲みつきます。
ところで栢山のツバメですが、Nさんの巣には本日やって来て、めでたく番になった
そうです。が昨年の相手ではなく、もしかしたら今後一波乱あるかもとのこと。何に
しても遅い飛来だそうです。
3月25日
県全域の定線センサスの結果が送られて来ました。気になるイカルチドリを見てみま
したら、正直愕然としました。かろうじて観察されたのは境川、多摩川、相模川、酒
匂川の11のポイントで、いずれも繁殖はほんのわずかの様に見えます。
       
古い話で恐縮ですが、40年前、数年間、酒匂川のイカルチドリの繁殖を観察してい
た時、橋と橋の1キロほどの中州に、必ず数番は見られ、早春には車の騒音さえかき
消す程の鳴き声で中州は賑わいました。繁殖率はカラスによる食害で良いものでは決
してありませんでしたが、それでも子供は多く、それらが集まる冬には、その年の成
功が目に見え、安堵したものです。若鳥が集まる場面をそう多くは見ていませんが、
親とは異なる新天地を求め、移動しようとしているのか・・・と、元気で頑張って
と、応援したものです。
それらの原因が気になりますが、今となっては何もかも・・というしかないような。
3月24日
かつての調査地に足柄桜が1本あるのを思い出し、出かけました。雨に濡れた桜は既
に花の盛りは終えていますが、柔らかな甘さと、ビワの花に通じるつんと鼻を刺激す
る心地よさがあり、喧噪から離れ、ひとり毅然と立っ姿は印象的でした。ここは調査
もそうですが、ニュウナイスズメの塒探しで夕方来ることが良くありました。その竹
藪は今なお健在で、ニュウナイスズメが潜んでいるのではないかとさえ見えました。
       
電動自転車に意を強くし、起伏の激しい山道を上り、谷戸田に遭遇すると、集合した
ツグミがはやる気持ちを静めるかのように、畑と林を何度も行き来していました。今
年は久し振りに多い年でした。ずーっとこんな年が続く事を願います。
この谷戸田は決して大きくはありませんが、サシバが繁殖をしていても不思議ではな
いように思いました。周りにはソウシチョウの群れが飛び交う低木とカワラヒワの繁
殖声が聞こえる高木があり、水田とは異なる山の繁殖地であったらと思いました。
ツバメも元気に飛び回っていました。来たばかりながら、馴染みの玄関に向かう姿も
ありました。
3月23日
相変わらず寒く、朝から雨です。
毎年桜の開花前に紫色の木蓮が咲き出します。今年はやはり遅めです。ヒヨドリが毎
日やって来ては、蕾の硬さを確かめ、まだ…と判断し、他をあさります。が、とうと
う今朝、木蓮の頭の部分だけをついばみ始めました。こうしてここ何年、完全な花が
咲いたことはなく、花弁の先が千切れたものばかりです。
3月22日
毎日寒いです。
いよいよ今年もツバメがやって来たようです。平塚からの便りです。多分こちらでも
飛んでいると思います。昨年のHPには16日、すいすいと元気に飛んでいると書いて
あります。同時にコチドリもやって来て、求愛行動が見られるとも。ただ昨年は既に
桜は満開で、曽我丘陵から見下ろすと、酒匂川は上流まで桃色一色だと驚いた様子も
書かれています。昔は上流の大口は桜色でしたが、栢山辺りでは尊徳さんの松の緑一
色でしたね。
3月21日
桜の開花が遅いですね。お花見の予定を大分後ろにもっていかないと花は見られそう
もありません。
この頃風が吹き荒れ、鳥見が出来ませんでしたが、勢いが少し収まって来ましたの
で、開成の田んぼにふらりと出かけました。今鳥がいるならここだろうと思いました
が、さすがにここでもツグミ以外は殆ど消えていました。土手の松に止まる群れもあ
りません。染井吉野が咲く頃には立ち寄るものがいるかもしれませんが、この気温で
はそれも遅れそうです。ただ土手下のオカメ桜は咲き揃っていました。ところで、今
盛んに花をつけている桜はミザクラなんでしょうか。サクランボがなる桜です。この
開成の土手にはこれが多く、今花盛りです。美しさには欠けますが、やがて赤い実が
っしりつき、いつも指をくわえて見ています。
窓の外のモズの夫婦は今求愛行動が盛んです。雌が翼を小刻みに震わせアピールで
す。
3月16日
これまで中州に来ていたものは大方巣に入っているようで、カラスは後頭部が、セキ
レイは雄だけが餌を取に来る、静かな静かな尊徳前中州でした。
いよいよカラスが動き出しました。くまなく中州を歩きまわり、卵を探しています。
狙われているのはイカルチドリ。警戒音が小刻みに聞こえますが、とうとうカラスに
見つかったようです。声は止み、カラスが石の間を突いて、何か吸っています。毎年
繰り返される光景です。イカルチドリの数がこうして減っていきます。
     毎年酒匂川で探しますが会えません
ところでコチドリが2羽見えました。そして求愛の行動をとっていました。早すぎま
すね。越冬していたものでしょうか。この時期の求愛、初めて目にしました。
中州の水際ではカルガモとマガモが体を丸めてお休みです。20羽程の小さな群れで
すが、中州の石に紛れながらの春の旅立ちです。
3月13日
窓の外は雨後の花粉で煙っています。仕方なく窓からたんぼを眺めていましたら、モ
ズが1羽やって来て、南天に止まり、長い尾をぐるぐる回しています。そこにも
う1羽やって来て、同じ向きに止まり、共に仲良く尾を回します。この田んぼの横は
梅、夏ミカン、柿、ナツメが茂っていて、冬には小鳥の姿が多くあります。今はそれ
らはみな消えました。そこに残る2羽のモズ。もしかしたら繁殖があるかもしれませ
ん。
   
3月12日
最近頭痛と吐き気に襲われ、2か月ほど前、車の尖った取っ手に頭をぶつけ,とてつ
もなく痛かった事を思い出し、MRIを受けました。結果は問題なく、安心しました
が、はじめてのMRI。出来ればもう受けたくありません。
強力な磁気の照射空間に頭を固定し、20分間じっと動かず耐えるのですが、その空
間では村祭りかと思う程のドンドンヒャラリと賑やかな音が鳴り続け、閉塞感と相ま
って、途中で中止する人がいるというのも頷けます。まな板の鯉、こうなっては仕方
がない、楽しい事を考えようと、サシバの大群が飛来する光景とツグミの集合風
景を代わりばんこに思い描き耐えました。
この代償として綺麗な脳ですとの医者のお言葉でしたが、もう少し短時間にならない
ものでしょうか。20分て、結構長いですよー。
3月7日
ツグミもほんの僅か、田んぼを飛び回るカワラヒワも僅かで、もう前を見て進むしか
ありません。川面の葦に1羽のホオアカがやって来て、空を見上げています。近づく
こちらに気づく気配もありません。背中の黒さがいつもの穏やかな印象の彼らを荒々
しく変えていますし、頬の赤もワインのような濃厚さです。ホオアカの激増は七不思
議のひとつです。
先日のカルガモとそのハイブリッドは姿を消していました。共にいないところを見
ますと、一緒に旅立ったのでしょう。
3月6日
冷たい雨が上がりましたので散歩に出かけました。カルガモもマガモも餌付けのヒド
リガモもみな消えていました。ムクドリの集団は電線に止まって風待ちの様子でし
た。今年はムクドリは数が多く、長い滞在でした。土手の河津桜も色あせた花びらを
風に揺らし終わりました。いよいよこれから水田が始まります。
レンゲンが少し咲き出しました。最近はこの辺りでもレンゲを植える農家が増えてい
ますので、鳥は消えますが、これからは春の花が散歩を支えてくれます。
      
正月に残ったのし餅をあられにしようと干して置きましたら、今朝30枚あったモチ
が一枚もない事に気づきました。おそらくハクビシンだと思うのですが。どうやって
何処に運んだのでしょう。
3月5日
こんな河原に誰がした・・・と言葉には出さぬながらも、毒づきながら土手を歩きま
した。本来なら、そろそろヒバリが上がり、セッカが気忙しそうに動き、セキレイが
と河原を行き来し、イカルチドリの争う姿が満ちていた筈です。今日はかろうじて
イカルチドリの微かな声が2か所で聞こえただけでした。
土手の下の水田にはツグミとホオアカの姿がありました。今年のツグミの多さは久し
ぶりで、歩いていても自然と笑顔になります。ホオアカは雌の群れのようでした。川
沿いの自然を頼りに皆こうして移動して行くのですね。
散歩道にもアオジの雌の姿が幾つかありました。雄はしばらく前に移動して行きまし
た。10月カルガモと一緒にやって来たマガモとのハイブリッドらしき物がいまし
た。飛来当初はカルガモに寄った印象でしたが、今はマガモ寄りに変わっています。
一緒に泳ぎたくても近寄ることはできないのは変わりません。今はこのカモを最後ま
で連れて帰ってくださいとカルガモにお願いするしかありません。
3月4日
案の定昨夜はテッシュボックスを抱えて床に就きました。
丘陵地は想像以上に季節が進んでいました。ニワトコは今にも花が開きそうでした
し、オオイヌノフグリは水色の小花を一面に散らしていました。貯水池にはヤマ
アカガエルのまるでカリフラワーのような塊がありました。
      
不法投棄厳禁のロープ下の崖は塗料を流し込んだようなミカンとキウイの橙色と
茶色に染まっていました。軽トラック何台分もありそうです。どうしても女性の感覚
では、もったいない、安く売ってくれないかしらと、つい口を突いて出てしまいま
す。ヒヨドリやメジロが甘くなったキウイを突いていました。ここに彼らが多いのも
頷けました。夜になればおそらくいろいろな動物が来ているのでしょう。そうそう、
エナガのしっぽが僅かに右に曲がり始めていましたよ。
丘陵地の中腹から春が始まるのを実感した里山歩きでした。
3月3日
赤田はお祭りでした。山里のひな祭りだそうで、野菜売り場は店が出て、桜と野菜
目当ての人でごった返していました。
今年はレンジャクの数は少な目でしょうか、ビオトピアにも2羽程だそうで、カメラ
マンも所在なげでした。ヤドリギの実がいつもより少ないのかな?
今日はソーラー周りを歩いてみました。観察時にアンテナとか3本杉とか赤い物置小
屋とかサシバの位置を示すサインがあり、その確認です。観察が始まると一歩も動
ず、周りの環境を見ている時間はありません。観察がもっとリアルであったら楽し
のでは・・・と、花粉の飛び交う中出かけた次第です。
       
メインの林道を歩くだけだと分からぬ事が多くありました。驚いたのはこの地は大規
模キュウイ産地だと言う事です。今は手入れの時期でした。これまで蔓が絡まった
放置された畑ばかりを見て来ましたが、中腹には手入れの行き届いた畑が幾つもあり
ました。サシバはこれらの上にふんわりとやって来る訳ですね。
赤田のテニス場の周辺は渡りの集合場所でした。それを知らずに進みましたら、ツグ
ミの群れとビンズイの群れが慌てて丘を下って行きました。視界も良く、集まるには
良い場所の様でした。淋しくなりますが、いよいよ渡りも終盤です。
3月1日
春の始まりは厄介です。晴れれば晴れたで花粉は飛ぶし、雨なら雨で気分が沈みま
す。さて待ち合わせがあり、尊徳さんに出かけましたら、昨日メジロが群れていた
河津桜には今日もたくさんのメジロが蜜を吸っていました。何故この木だけなのか。
どうも花の終わりが近く、花弁が外に開いていて、蜜が吸いやすいのではないかと、
推測し、目的の地に歩き出しまた。
       
先日の休耕田は草が刈られ、みな移動したものと思っていましたが、突然チョウゲン
ボウが低くやって来ると、逃げる逃げる、一斉に大小の鳥が桜や酔芙蓉に逃げ込みま
した。相当な数です。刈った後、その地面で餌をとっていたらしく、鳴くでもなく、
動きまわるでもなく、物音ひとつたてませんので、気付きませんでした。カシラダカ
もアオジももちろんツグミも。スズメも混じりますから100羽程の大群です。渡り
でもなければ、これほどいたら相当やかましい筈です。
 

  
 
 
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